あんこも人材への道

外資系ドメスティック企業で働くおじさんの夢と希望と欲望の記録

雑魚

一週間書く予定だった記事を一ヶ月近く放置しているという雑魚な自分に辟易しているものの、まともくんの言うとおり習慣づけが大事なのだということで、できるだけどうでもいいことも含めて書いていくことにする。

 

今日、わけあって某日系大手の家電メーカーに打ち合わせに行ったのだけれども、M&A関連のお仕事だったのですよ。うちの会社の自分よりも2周りくらい上の人と3周りくらい上の人と同席して、3:12位の打ち合わせになって、「あーさすが日系大手、無駄に人が多い…」という感覚を抱かざるを得なかった。

 

さて、それはともかく、自分の仕事のScopeってどこからどこまでなんでしょうか??

というのも、私今現在事業売却プロジェクトの進捗管理を担当しているのですが、じゃあ管理というのはどこからどこまでを指すのかと。

一般的にPMOと呼ばれるポジションなのだけれども、月並みなイメージだとガントチャート作ったり、ミーティングセッティングしたり、進捗アップデートで各部署からインタビューしたり、上に進捗報告したりとこんな感じなんですけれど、個人的に一番重要なPMOの要素はイシュー管理だと思っています。部署の抱える顕在リスク管理に加えて、部署間のInterdependenceや潜在リスクを発見するのもPMOの役割だと思っていて、これが包括的にプロジェクト全体を見渡せるPMOの最も重要なResponsibilityなんです。

 

でもよく考えると、そんなInterdependenceや潜在リスクを洗い出すなんて、相当各部署の作業に足突っ込まないとわからないんですよ、そうなると必然的に各部署の仕事に巻き込まれていく。しかしながらもちろん、時間的にそれにも限界がある。

そうなると、どこかで自分の仕事のScopeを切ってしまわないといけなくなる。ある部署が、ある人がとてもしんどい思いしながら作業しているのを傍目にプロジェクトの優先順位を見て、低い作業の担当を拒絶せざるを得なくなるタイミングが来る。

 

合理的には優先順位づけすることは当たり前の話なんですけど、プロジェクトで関わっていると合理性だけでなくて人情みたいなものが湧いてくる。これが非常に困る。

プロジェクト単位でこんな状況なのに、会社単位で見たら、特に人の切り売りの様子を見たらどうしても素直に仕事を進められなくなる。お世話になった人のERPが、契約書的に非常にやっかいな取り扱いになっているので、ERPの提示をしないという提案をしないといけない。会社目線だと。

 

要は何の話かというと、自分の仕事のスコープ決め、ここから自分の仕事で向こうは私のじゃないよという線決めさえ難しいのに、気持ちのスコープ決めなんてとても簡単にできない。どうしても私情が挟まってしまう。別に自惚れているわけでなく、(理想的には)私情を挟まない経営者というポジションの偉大さの一端を知ったのであった。